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不整脈

不整脈とは

不整脈とは不整脈は、心臓の拍動が通常のリズムから外れた状態を指します。具体的には、脈が遅くなる(徐脈:1分間に50回以下)、速くなる(頻脈:1分間に100回以上)、または不規則になる状態を意味します。
不整脈には、生理的なものと病的なものがあります。運動や緊張、発熱による頻脈は、誰にでも起こる正常な生理反応です。また、30歳以降に見られる少数の期外収縮(時々脈が飛ぶ状態)も、多くの場合は生理的な現象とされています。
一方、以下のような場合は病的な不整脈の可能性があり、注意が必要です。

  • 明らかな誘因なく突然脈拍が120以上になる
  • 脈拍が40以下になり、息切れやめまいを伴う
  • 動悸、胸痛、めまい、失神などの症状を伴う

など

若者でも不整脈に
なりやすい人はいる?

高血圧

高血圧は血管を狭くし、心臓が血液を送り出すための負担が増大します。その結果、心拍のリズムが乱れ、不整脈のリスクが高まります。

糖尿病やメタボリック
シンドローム

糖尿病やメタボリックシンドロームは、血管の内壁にダメージを与え、心臓や血液循環に悪影響を及ぼします。これにより、心拍リズムが乱れることが増え、不整脈リスクが上がります。

過剰な飲酒や喫煙習慣が
ある

アルコールは一時的に心拍数を上げるため、大量に飲酒すると不整脈が発生しやすくなります。また、喫煙は血管を収縮させ、血圧を上昇させるため、心臓への負担が大きくなり、不整脈の原因となります。

ストレスや睡眠不足が多い

ストレスや睡眠不足は自律神経を乱し、交感神経が優位になることで心拍が不安定になります。これにより、心拍のリズムが乱れやすく、不整脈が発生する可能性が高まります。

心疾患や家族歴がある人

家族に心疾患や不整脈の履歴がある場合、遺伝的要因により不整脈リスクが高まることが報告されています。特に、心筋梗塞や心不全の既往歴がある方は、日常的な心拍管理が推奨されます。

カフェインやエナジー
ドリンクの過剰摂取

カフェインやエナジードリンクには興奮作用があり、交感神経を刺激して心拍数が上昇します。特に高用量のカフェイン摂取は不整脈の引き金になることがあるため、摂取量には注意が必要です。

不整脈の症状をチェック!

以下の症状がある場合、不整脈の可能性が考えられます。以下の項目に当てはまる症状があれば、医師に相談することをおすすめします。

動悸や心拍の乱れを感じる

突然、心臓が激しく鼓動するように感じたり、心拍が不規則に感じることがある。

胸の痛みや違和感

圧迫感や刺すような痛みがある場合は、心臓に負担がかかっている可能性があります。

めまいや立ちくらみを感じる

血流が不安定になると、脳への血液供給が一時的に減少し、めまいやふらつきが生じることがあります。

呼吸困難や息切れ

軽い運動や日常動作でも息切れを感じる場合、不整脈が原因の一つかもしれません。

極度の疲労感や倦怠感

心拍が不安定な場合、身体に十分な血液が循環しないため、疲労感が増すことがあります。

手足の冷えやむくみ

血流が不安定になると、手足が冷たく感じたり、むくみが生じることがあります。

不整脈の原因

不整脈の原因不整脈の発生メカニズムは複雑で、様々な要因が関与します。1つは基礎疾患によるもので、心筋梗塞や心筋症などの心臓疾患、甲状腺機能の異常、血液中の電解質バランスの乱れ、自律神経系の異常などが原因となります。また、服用している薬の副作用として不整脈が発生することもあります。
一方、明確な原因が特定できない不整脈もあります。これらは、生まれつき存在する異常な電気刺激の伝導路や、加齢に伴って形成された刺激伝導系の変化によって引き起こされると考えられています。
さらに、日常生活に関連する要因も重要です。高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病は不整脈の発生リスクを高めます。また、喫煙、過度の飲酒、強いストレス、睡眠時無呼吸症候群なども、心臓に負担をかけ、不整脈を引き起こす要因となります。

不整脈の検査・診断

不整脈の診断には、主に心電図検査を用います。最も基本的な検査は12誘導心電図ですが、発作性の不整脈、特に一時的にしか発症しない心房細動などは、通常の心電図検査では捉えにくい場合があります当院では、以下の検査を必要に応じて実施いたします。

12誘導心電図検査

体の表面に電極を貼り付け、心臓の電気的な活動を記録する最も基本的な検査です。検査時間は数分程度で、痛みを伴わず簡便に実施できます。

24時間心電図
(ホルター心電図)検査

小型の心電計を24時間装着し、日常生活での心臓の状態を継続的に記録します。発作性の不整脈や、症状と心電図の関連を調べるのに適しています。
主には動悸や胸痛の原因を調べるために使用します。症状が出現した時の心電図を記録できるため、日常生活下での症状の原因を調べることができます。当院では小型化された
24時間心電図(ホルター)を使います。入浴中やランニング中も装置し記録することが可能です。そして翌日に外してその場で循環器内科専門医が当日解析、結果を説明します(通常のクリニックでは解析を外部委託しているため結果説明に1週間程度かかり、2回通院する必要があります)

不整脈の治療

薬物療法

薬物療法不整脈には、心拍が速くなる頻脈性不整脈と、心拍が遅くなる徐脈性不整脈があります。当院では、主に不整脈を抑える薬や再発を予防する薬による治療を行っています。症状や状態に応じて、さらなる専門的な治療が必要な場合には、信頼できる専門医療機関をご紹介いたします。

カテーテルアブレーション

不整脈の原因となる場所を特定し、細い管(カテーテル)を使って心臓内を治療する方法です。カテーテルから高周波や冷却エネルギーを送り、異常な電気信号を止めることで不整脈を改善します。この方法は薬物療法とは異なり、不整脈の原因そのものにアプローチし、根本的な解決を目指す治療法です。この治療が適していると判断する場合には、専門医療機関へご紹介いたします。

ペースメーカー

ペースメーカー心拍が遅くなる徐脈性不整脈により、めまいや失神が起こる場合に使用します。小型の装置を胸に植え込み、電気刺激を送ることで心臓のリズムを整えます。最近では、MRI検査にも対応可能なペースメーカーが普及しています。必要と判断される場合には、迅速に適切な医療機関をご案内し、連携して治療を進めてまいります。

植込み型除細動器(ICD)

重症の不整脈が原因で起こる突然死を予防するための装置です。小型の装置を体内に植え込み、危険な不整脈が発生した際に自動的に電気ショックを与えて、心臓の動きを正常に戻します。この治療法は、不整脈によるリスクを大きく減らすことが期待されています。
この治療が必要と判断した場合には、実績のある専門医療機関へ速やかにご紹介し、患者様が安心して治療を受けられるようサポートいたします。

不整脈に関する質問

不整脈を放っておいても大丈夫?

不整脈は生活の質(QOL)を低下させるだけではなく、心不全の原因となることがあります。また、種類によっては生命に関わる可能性もあるため、適切な治療が重要です。

不整脈と診断された方が、激しい運動をしても大丈夫ですか?

不整脈があっても運動は可能です。ただし、強度は症状に応じて調整が必要です。ウォーキングや水泳など、会話可能な程度の有酸素運動を30~60分程度行うことをおすすめします。
運動開始前には必ず医師に相談してください。

不整脈の患者さんがやってはいけないことは?

症状のない方は特別な制限は必要ありませんが、動悸や意識障害などの症状がある場合は、激しい運動や過度の飲酒は避けましょう。
失神する様な症状があった場合は慎重に経過をフォローする必要があり、原因が分からない間は細やかな生活指導を行う必要があるので必ずご相談下さい。

突然死に繋がる不整脈の危ない症状はありますか?

以下の症状は要注意です。

  • めまいや立ちくらみ
  • 意識の遠のき
  • 運動時の急激な動悸
  • 心臓が止まりそうな感覚

など
これらの症状がある場合は、早めに当院を受診してください。