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腰と背中が痛い

腰と背中が痛い

腰と背中が痛い腰痛や背部痛は、多くの方が一度は経験する身近な症状です。実際、日本人の約5人に1人が腰痛に悩んでいるとされており、私たちの生活に密接に関わる健康問題の一つといえます。痛みを感じた際、「筋肉の張りによるものだろうか」「骨や関節に異常があるのか」「内臓の疾患が原因ではないか」など、さまざまな不安が頭をよぎることも少なくありません。特に、長く付き合ってきた腰の痛みが変化したときや、突然の強い痛みが出たときは、より強い不安を感じられるかもしれません。
以下では、腰痛や背部痛の原因や治療方法について詳しく説明いたします。

腰や背中が痛い際の主な症状

「じんわり重い」「ピキッと痛む」「足までしびれる」——腰や背中の痛みといっても、症状の出方は人それぞれです。
どんな痛みかによって、考えられる原因や対処法が異なることも。ここでは、よくある症状のタイプをご紹介します。

鈍痛(どんつう)

長時間の姿勢や疲れが原因に

腰や背中に感じる鈍い痛みは、筋肉の疲労や血行不良、姿勢の悪さによって引き起こされることが一般的です。この痛みは、特に長時間同じ姿勢を続けた後や、重いものを持ち上げた後に感じやすいです。

鋭い痛み(急性痛)

突然の動作でギクッと痛む

鋭い痛みは突然現れることがあり、特に背中を動かしたり、腰を曲げたりするときに痛みが増すことがあります。痛みが突然強くなった場合は、早めの受診が推奨されます。

しびれ感

神経圧迫のサインかも

腰や背中の痛みに加えて、しびれや麻痺を感じることもあります。この症状は、神経が圧迫されている場合に現れることが多いです。特に、腰部の神経(坐骨神経など)が圧迫されると、足や脚にしびれが生じることがあります。

腰が抜けるような感覚

筋肉・靭帯の急な負担に注意

腰を曲げたり、重いものを持ち上げた際に「腰が抜けるような感覚」を覚えることがあります。この感覚は、筋肉の急激な緊張や、腰椎にかかる負担が原因となっている場合があります。筋力が低下していることや、筋肉や靭帯に過度な負担がかかることが影響しています。

疲労感や重だるさ

慢性化した腰痛によく見られる

腰や背中に慢性的な痛みが続くと、痛みだけでなく、全体的な疲労感や重だるさを感じることがあります。長時間同じ姿勢を続けたり、体のバランスが崩れたりすると、体全体が疲労してしまうことがあります。

腰と背中が痛い原因

日常生活で何気なく繰り返している姿勢や行動が、腰や背中の痛みを引き起こすきっかけとなることがあります。また、ストレスや運動不足など、体の内外から影響する要因も少なくありません。以下では主な原因をご紹介いたします。

不良姿勢に注意!あなたの腰や背中を痛める日常のクセとは?

不良姿勢がもたらす負担不適切な姿勢が続くと、腰や背中に過度な負担がかかり、筋肉の疲労が蓄積して痛みを引き起こします。特に、次のような場面では注意が必要です。

  • 長時間パソコン作業をするとき
  • ソファでくつろいでテレビを観ているとき
  • デスクで脚を組んだり片肘をついているとき

これらの不良姿勢は、腰や背中の筋肉だけでなく、骨や関節にも負担を与える可能性があります。腰は上半身を支え、体の動きを安定させる重要な役割を担っています。一方で、背中の筋肉も姿勢維持に欠かせないため、不自然な姿勢が癖になると腰や背中の痛みが生じやすくなります。

運動不足が腰・背中に与える影響とは?

運動不足は、体を支える筋力の低下を招きます。筋力が弱まると、体が負担に耐えられなくなり、腰や背中に痛みを感じやすくなるのです。特にデスクワークが多い方や日常的に運動する機会が少ない方は、筋力低下に注意する必要があります。
さらに、体重が増えると腰や背中への負担が増大し、痛みを引き起こすリスクが高まります。肥満が原因で姿勢が崩れることもあり、負担がさらに悪化することも考えられます。適度な運動や体重管理を心がけることが、腰や背中の健康を守るためには欠かせません。

ストレスが原因?見落としがちな腰痛・背部痛の引き金

ストレスが体に与える影響は思った以上に大きく、痛みを引き起こす要因にもなり得ます。強いストレスを抱えると、交感神経が活発になり、筋肉が緊張した状態が続くことがあります。この筋肉の緊張が腰や背中に影響し、慢性的な痛みにつながることも。ストレスが多い環境にいる方やストレスを解消する時間が取れない方は、特に注意が必要です。

腰と背中の痛みがあるときに、考えられる疾患

腰痛や背中の痛みは、筋肉の疲労や姿勢の不良だけでなく、実際にはさまざまな病気が原因で引き起こされることがあります。これらの病気は、放置すると症状が悪化し、生活や仕事に支障をきたすことがあります。また、初期症状では痛みが軽度でも、進行すると日常生活に大きな影響を与えるため、早期の対応が重要です。以下では、腰痛や背中の痛みを引き起こす可能性のある病気をご紹介します。

足のしびれ・歩行困難を伴うなら

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板がずれて、神経を圧迫することによって生じる痛みです。ヘルニアが神経を圧迫することで、腰痛や下肢のしびれ、歩行困難などの症状が現れます。特に腰を曲げたときや重い物を持ったときに痛みが強くなることが特徴です。

慢性的な腰のだるさが続くなら

椎間板症

椎間板の変性が進行することで、椎間板が衝撃吸収の機能を失い、痛みが発生します。慢性的な腰痛や背中のだるさ、腰を反らしたり、ひねったりする動作に制限を感じることがあります。

歩くとつらい・立ちっぱなしが苦しいなら

脊柱管狭窄症

脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで腰痛や足のしびれ、歩行時の痛みなどが現れます。特に長時間の歩行や立ち仕事がつらくなることが特徴です。進行すると、歩行困難や下肢の麻痺を引き起こすこともあります。

腰がぐらつく・姿勢が安定しないなら

腰椎すべり症

腰椎が前方に滑り出ることにより、神経を圧迫して腰痛やしびれ、足の痛みを引き起こす病気です。通常、年齢とともに椎間関節の弱化が進むことで発症し、特に高齢者に多く見られます。

腰椎すべり症について
詳しくはこちら

高齢で慢性的な腰の痛みがあるなら

変形性腰椎症

腰椎の関節が加齢や過度な負担により変形し、痛みを引き起こす病気です。長年の腰痛が慢性化し、関節の動きが制限されるため、腰を曲げる、ひねるなどの動作が難しくなります。

姿勢が悪く、背中に違和感があるなら

脊椎側弯症(そくわんしょう)

脊椎が左右に曲がることで、腰痛や背中の違和感が現れます。進行すると、姿勢が崩れ、腰や背中に不均衡な負担がかかり、痛みを感じやすくなります。特に成長期の子どもや思春期に発症することが多いですが、大人でも症状が現れることがあります。

内臓疾患が影響することも

腰や背中の痛みは、筋肉や骨格の問題だけでなく、内臓の不調が原因となることもあります。例として、以下のような痛みが見られる場合、専門的な診察が必要です。

  • 腎臓結石や腎盂腎炎:腰の片側に痛みが生じやすい。
  • 膵炎:背中から感じる鈍い痛みが特徴的です。
  • 消化器系の疾患:胃や腸の不調が背中に響くことがある。

腰と背中が痛い時の
検査・診断方法

腰や背中の痛みの原因はさまざまで、適切な診断を受けることで、痛みの根本的な原因を特定し、適切な治療を行うことが可能となります。以下は、腰や背中の痛みを診断するための主な検査方法です。

問診と身体検査

診察の最初のステップとして、患者さまの症状や痛みの経緯について詳しく質問します。
痛みの場所や強さ、発症のきっかけ、生活習慣などを聞くことで、ある程度の原因が予測できます。また、身体検査では、腰や背中の動きをチェックし、圧痛や神経の反応を調べます。これにより、筋肉の問題や神経の圧迫、骨の異常などの可能性を評価します。

X線検査(レントゲン)

X線検査は、骨の状態を確認するための基本的な検査です。腰椎や脊椎に異常がないか、骨折や変形、関節の損傷などが見つかることがあります。骨粗しょう症や椎間板の変形などの疾患を早期に発見するためにも有用です。ただし、X線では筋肉や神経の異常を直接見ることはできません。

※以下の検査につきましては、必要に応じて信頼できる医療機関をご紹介いたします。

MRI

MRIは、腰や背中の痛みの原因を詳細に調べるための非常に有用な検査です。特に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、脊椎の腫瘍など、神経に関わる病気の診断に適しています。MRIは、筋肉、神経、靭帯、椎間板、脊椎の構造を詳細に映し出すため、原因を正確に特定するのに役立ちます。

CT

CT検査は、X線を使用して体内を断層画像として撮影する方法です。特に骨の異常や細かい骨折を発見するのに有効です。MRIでは見逃されがちな骨の変形や骨折を正確に診断するために使用されることがあります。また、CTは脊椎の詳細な構造を評価するのにも役立ちます。

腰痛・背中の痛みへの正しい対処法とは?

腰痛には2種類あって、

  1. 局所的な腰痛
  2. 下肢に痺れや筋力低下がある腰痛

があります。

① は原因が多岐にわたり分からないことがほとんどです。
② は神経症状の合併がありMRIで治療方針を検討します。
① の多くは普段と違う行動や動きすぎ、仕事の負担と言われます。

変形性腰椎症が隠れている事があるのでレントゲンを撮影します。治療は今の痛みをとることと根本解決として体質改善を行います。

治療

治療
  • 自然治癒力が勝るまで漢方などの鎮痛剤を使用する
  • ブロック注射やハイドロリリースをする
  • ヨガやピラティスでインナーマッスルを鍛える(即効性はないですが予防に重要です) 

となります。

自宅での運動療法

自宅での運動療法自宅の運動療法でお勧めはモーターコントロールエクササイズです。
(「明日が変わるトリセツショー」というNHKの「腰痛取扱説明書」が分かりやすいのでご高覧下さい) 
出典:NHK「腰痛取扱説明書」

生活指導

  • 温めてストレッチ、痛い行動はしない、同じ姿勢を続けない
  • ノルディックウォーキング(2本杖を使う) 

をお勧めしています。

資料:腰痛の患者様へ
ダウンロードはこちらから

腰と背中が痛い時の治療法

保存療法

保存療法は、手術を避けるためにまず行う治療法です。
腰や背中の痛みが軽度から中等度の場合には、以下の治療が効果的です。

薬物療法

薬物療法痛みや炎症を軽減するために、鎮痛剤や抗炎症薬(NSAIDs)が使用されます。また、筋肉の緊張を和らげるために筋弛緩薬が処方されることもあります。

理学療法

理学療法理学療法士が行う治療で、痛みの軽減や筋力強化を目指します。主に、ストレッチや筋力トレーニング、温熱療法、アイシングなどが行われます。

ハイドロリリース
(筋膜リリース)

エコー(超音波画像)を用いて筋膜やその周囲の組織を確認しながら、痛み止めの薬液と生理食塩水を混ぜた注射を筋膜と筋膜の間に注入する治療法です。この治療により、癒着した筋膜を剥がし、筋肉の動きを改善する効果があります。筋肉の可動域を広げ、痛みを緩和するため、特に筋膜が原因となる痛みに対して有効です。

ハイドロリリースについて
詳しくはこちら

ブロック注射

腰から足にかけての痛みやしびれがある場合、神経症状が原因となっている可能性があります。そのため、ブロック注射が治療として勧められることがあります。ブロック注射は、神経の痛みを抑えるために特定の部位に薬剤を注入する方法で、即効性がある場合もあれば、数日後に効果を実感することもあります。

リハビリ

腰や背中の痛みを軽減し、再発を防ぐためにはリハビリが重要です。
リハビリでは、体幹トレーニングを行うことで腰や背中への負担を減らし、姿勢を正しく保つための筋力をつけます。専門的な指導で腰痛予防体操やストレッチを学び、日常生活に取り入れることで再発防止にもつながります。通院が難しい方には、自宅でできる運動のアドバイスも行っています。