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胸が痛い

胸がズキズキ・チクチク痛む

胸がズキズキ・チクチク痛む胸の痛みは一つの原因に限定されず、痛みの種類や発生する部位によって異なる要因が考えられます。ズキズキと脈打つような痛みやチクチクと刺すような痛み、一瞬だけズキンと感じる鋭い痛みなど、さまざまな痛みのタイプが存在し、それぞれが異なる疾患や体の状態を示していることが少なくありません。ここでは、代表的な痛みの種類とその特徴、考えられる原因について詳しく解説します。

女性に多い:
左胸がズキズキする痛み

女性に多くみられる左胸のズキズキとした痛みは、ホルモンの変化やストレスに関連することが多いと言われています。特に生理前や更年期においてホルモンバランスが変化すると、乳腺や周辺の組織に影響を与え、痛みが引き起こされることがあります。また、ストレスや不安が交感神経に影響を及ぼし、胸の圧迫感や脈打つような痛みを生じることもあります。これらは一般的に一過性のものであり、時間が経つとともに軽減する傾向にありますが、痛みが頻発する場合や呼吸困難を伴う場合は、心血管系の検査を受けることが推奨されます。

右胸がチクチクする痛み

右側の胸に感じるチクチクとした痛みは、筋肉や肋骨周辺の神経の刺激で起こることが多いです。例えば、胸の右側を支える筋肉が過度に緊張している場合や、姿勢の崩れにより肋骨周辺の神経が圧迫されている場合に、チクチクと刺すような不快感が生じることがあります。また、運動や重いものを持ち上げた後などに感じる場合、筋肉痛や軽い筋肉損傷が原因であることも考えられます。症状が慢性的でない場合は経過観察が可能ですが、持続的に続く場合は他の原因も考えられるため、適切な診断が推奨されます。

胸の真ん中が一瞬だけ、
ズキンと痛む

胸の中央部に一瞬だけ鋭い痛みを感じる場合、神経や筋肉の反応による一時的な痛みである可能性が高いです。このような痛みは、心因性の影響を受けやすく、ストレスや疲労の影響で交感神経が過敏になった際に起こることが多くあります。また、胃食道逆流症や胃痙攣など、消化器系の不調が引き金となるケースもあります。短時間で収まる痛みの場合は経過観察が可能ですが、何度も繰り返す場合や痛みが強まる場合には、循環器や消化器の専門的な検査を検討することが重要です。

胸が痛いときに
考えられる疾患について

胸が痛いときに考えられる疾患について胸の痛みは、突発的に現れる場合もあれば、繰り返し続くこともあるため、不安を感じる方が多い症状の一つです。胸痛にはさまざまな原因があり、痛みの場所や痛む動作によって原因が異なる場合があります。以下では、胸の痛みを感じる位置や動作に応じて、考えられる原因や疾患について詳しく解説いたします。

胸の左側が痛いとき

左側の胸の痛みは、心血管疾患から筋骨格系の問題まで、さまざまな原因が考えられます。狭心症や心筋梗塞に加え、心臓の周りの膜が炎症を起こす心膜炎も考えられ、これは寝転がったり深呼吸をすると痛みが増すことがあります。また、肋骨と胸骨の接続部分が炎症を起こす肋軟骨炎も、特定の動作で痛みが増す局所的な痛みを引き起こすことがあります。

胸の右側が痛いとき

右側の胸の痛みは、心臓疾患と関連することは少ないですが、肝臓や胆のう、肺の問題が原因となることがあります。例えば、肺の膜が炎症を起こす胸膜炎は、一方の側に鋭い痛みを生じ、呼吸をすると悪化することがあります。また、胆石や胆嚢炎といった胆のう疾患も胸に放散する痛みを引き起こす可能性があります。筋肉の緊張や肋骨の炎症(肋骨の骨折や筋肉の緊張など)も右側の胸の痛みの原因となります。

息を吸うと胸が痛いとき

息を吸う際の胸痛は、主に以下の3つの原因によって生じます。

心臓や大動脈の膜の異常

  • 心膜炎(心筋炎を伴う場合も)
  • 大動脈疾患(大動脈解離、大動脈炎など)

など

肺の胸膜の異常

  • 胸膜炎(肺炎合併)
  • 気胸
  • その他の胸膜の炎症(肺がんや転移性腫瘍、結核など)

など

筋骨格系の異常

  • 肋骨の損傷や骨折
  • 肋軟骨炎
  • 筋肉痛

など

咳をすると胸が痛い

咳による胸痛の主な原因には以下のようなものがあります。

咳による筋骨格系への影響

喘息やウイルス性疾患による長期の咳は、胸部の筋肉に過度な負担をかけ、痛みの原因となります。特に骨粗しょう症の患者様では、疲労骨折のリスクにも注意が必要です。

呼吸器疾患

  • 肺炎:細菌やウイルスによる炎症で、発熱や咳、胸痛を伴います
  • 肺結核:初期は風邪様症状ですが、進行すると胸痛や血痰が出現します
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患):主に喫煙が原因で、咳や痰、進行性の呼吸困難を特徴とします。

心疾患

狭心症や心筋梗塞でも咳と胸痛が生じることがあり、特に締め付けられるような痛みや冷や汗を伴う場合は、緊急の受診が必要です。

放置すると
危険な胸の痛みの症状

胸痛の中でも、特に以下の疾患は緊急性が高く、速やかな対応が必要です。

気胸

突然の痛みと息苦しさが特徴で、呼吸により痛みが増強します。

心疾患
(狭心症・心筋梗塞)

  • 特徴的な痛みの表現:「焼けるような」「締め付けられる」「押しつぶされる」
  • 持続時間:狭心症は5~15分、心筋梗塞は30分以上
  • 呼吸による痛みの変化は少ない

狭心症・心筋梗塞について
詳しくはこちら

大動脈解離

突然の「引き裂かれるような」痛みが特徴で、腹痛や失神を伴うことがあります。
以下の症状を伴う場合は、ためらわずに救急要請しましょう。

  • 呼吸困難
  • 意識障害
  • 冷や汗

など

ストレスによる胸の痛み

ストレスによる胸の痛みストレスによる胸の痛みは、自律神経系の乱れが主な原因です。通常、自律神経は交感神経と副交感神経のバランスにより、心臓を含む臓器の機能を適切にコントロールしています。しかし、強いストレスや不規則な生活により、このバランスが崩れることがあります。特に、過度のストレスにより交感神経が優位になると、心拍数や脈拍が持続的に上昇し、心臓に負担がかかります。本来なら副交感神経の働きでバランスを取り戻すはずですが、それが上手く機能しないと、徐々に心臓への負担が蓄積し、違和感や痛みとして現れます。

胸が痛い時の検査・診断方法

安静時心電図検査

仰臥位(仰向け)で心臓の電気的活動を記録し、心臓の状態を評価します。

ホルター心電図検査

小型の心電計を24時間装着し、日常生活における不整脈や心臓の状態を継続的に記録します。

運動負荷心電図検査

労作性狭心症のリスク評価のため、運動負荷をかけながら心電図を測定します。

胸部レントゲン検査

心臓の大きさや肺の状態を評価する基本的な画像検査です。

心エコー検査

超音波を用いて心臓の動きや血流の状態をリアルタイムで観察します。

胸が痛い時の治療方法

薬物療法

薬物療法薬物療法は、多くの胸痛治療の基本となります。炎症が原因の場合は消炎剤を、神経性の痛みには神経痛薬を使用します。がんによる胸痛に対しては、抗がん剤治療も検討します。また、大動脈解離や肺動脈血栓症などの重大な疾患でも、症状が軽度な場合は、血圧降下剤や血栓溶解剤などによる薬物療法から開始することがあります。

生活習慣病の改善

また、循環器系の胸痛を予防するためには、生活習慣病の改善が重要です。肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病などは、狭心症や心筋梗塞、大動脈解離の発症リスクを高めます。
当院では、食生活や運動習慣の改善指導も含めた包括的な予防プログラムを提供しています。また、呼吸器疾患による胸痛予防のためには、禁煙指導も重要な要素となります。

なお、より高度な治療が必要な場合には、専門機関をご紹介いたしますので、どうぞご安心ください。