- ひどい肩こりの原因とは?|生活習慣や疾患が影響することも
- 肩こりの種類と症状|ひどくなるとどうなる?
- あなたの肩こりはどのレベル?重症度チェックリスト
- ひどい肩こりを治したい!すぐにできる対処法
- 肩こりが危険なサインかも?クリニックを受診すべき症状とは
ひどい肩こりの原因とは?|生活習慣や疾患が影響することも
日本人に肩こりが多い理由
頭の重さは約5~6キロと言われており、これは米袋一袋に相当する重さです。
この重量を支えているのが首と肩の筋肉です。日本人は欧米人と比較して、頭部が大きい割に首肩の骨格や筋肉が繊細な構造をしているため、肩こりを起こしやすい傾向にあります。
実際、厚生労働省の調査によると、肩こりは女性の自覚症状の第1位、男性の第2位となっています。
特に中年以降は骨や筋肉の衰えとともに症状が悪化しやすく、放置すると慢性的な痛みに発展する可能性があります。肩こりの原因は多岐にわたりますが、以下の4つが主要な原因とされています。
- 長時間の同じ姿勢
- 眼精疲労
- 運動不足
- ストレス
また近年では、血圧との関連も注目されています。従来は低血圧の方に多いとされていた肩こりですが、高血圧の方にも発症することがわかってきました。
肩こりの種類と症状|ひどくなるとどうなる?
肩こりの症状は、首のつけ根から肩・背中にかけての張りや痛みが主体ですが、以下のような症状を伴うこともあります。
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- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 集中力の低下
- 目の疲れ
- 全身の倦怠感
- 腕や手のしびれ
これらの症状が出てくると、単なる筋肉疲労ではなく何かしらの根本的な原因が潜んでいる可能性があります。
肩こりは原因によって以下の3つに分類され、それぞれ対処法も異なります。
生活習慣による肩こり
不良姿勢、運動不足、ストレス、眼精疲労などの日常生活習慣に起因します。これらは血行不良や筋力低下、自律神経の乱れを引き起こし、肩こりの原因となります。生活習慣の改善により、症状の緩和が期待できます。
対策
姿勢の見直し、ストレッチ、運動、目のケアなどを行うことで改善が期待できます。
整形外科的疾患が原因の肩こり
肩関節周囲炎(五十肩)や腱板断裂などの肩関節疾患、また頸椎症や椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患によって肩こりが生じることがあります。
対策
整形外科での診断とリハビリ、必要に応じた投薬・注射などの治療が効果的です。
内科的疾患が原因の肩こり
脳動脈瘤、狭心症、心筋梗塞、糖尿病、高血圧、胆石症などの内科的疾患でも肩こりが起こることがあります。この場合、肩こり以外にも特徴的な症状を伴うことが多く、適切な診断と治療が必要です。
対策
早めに内科・循環器内科などを受診し、根本の病気に対する適切な治療が必要です。
あなたの肩こりはどのレベル?重症度チェックリスト
肩こりの重症度チェックリストをご参考ください。あなたの肩こりの重症度を確認してみましょう。
- 肩や首の痛みが一日に何度も気になる
はい or いいえ
- 肩や首の痛みが原因で仕事や家事に集中できない
はい or いいえ
- 肩こりの症状が週に3回以上現れる
はい or いいえ
- 肩こりが原因で夜に目が覚めたり、寝つきが悪くなったりする
はい or いいえ
- 頭痛やめまいを伴うことがある
はい or いいえ
- 肩こりが強くなると、吐き気を感じることがある
はい or いいえ
- 腕や手にしびれや違和感がある
はい or いいえ
- マッサージやストレッチをしても改善が見られない
はい or いいえ
- 肩こりを解消するために薬を使うことが多い
はい or いいえ
- 長時間座っていると肩や首の痛みが悪化する
はい or いいえ
結果の確認
はいが5個以上ある場合
肩こりが中等度〜重度の可能性があります。日常生活に支障が出始めているかもしれませんので、適切なケアや専門医の相談を検討しましょう。
はいが3〜4個の場合
肩こりが軽度〜中等度の状態です。セルフケアや姿勢の改善で軽減できることが多いですが、症状が続くようなら早めに対策をとることをおすすめします。
はいが1〜2個以下の場合
比較的軽い肩こりの症状です。定期的なストレッチや姿勢改善で予防しましょう。
ひどい肩こりを治したい!すぐにできる対処法
首・肩まわりのストレッチ
僧帽筋は首から背中にかけて広がる大きな筋肉で、腕の挙上や荷物の持ち上げ時に使用します。
首の側面を伸ばすストレッチ(僧帽筋の緩和)
①片手を背中に回し、反対の手で頭をゆっくり横に倒します。
➁倒した方向と反対側の首の筋肉が伸びているのを感じながら、20秒キープ。
➂左右交互に2~3セット行いましょう。
後頸部のストレッチ
後頭部を伸ばすストレッチ(頭板状筋の緩和)
頭板状筋は首の後ろにある筋肉で、首の伸展や回旋に関与します。①背筋を伸ばしたまま、頭の後ろで両手を組みます。
➁ゆっくりと前に引き、首の後ろを心地よく伸ばしましょう。
➂10秒ほどキープを2~3回。
胸部のストレッチ
胸を開くストレッチ(大胸筋の緩和)
大胸筋は胸の前面にある大きな筋肉で、腕の前方への動きや、物を抱える動作に関与します。猫背や巻き肩の原因にもなるため、しっかり伸ばすことが大切です。
① 両腕を肩の高さで横に伸ばします。
② 胸を開くようにして、腕を後方にゆっくり引きましょう。
③ 胸が心地よく伸びているのを感じながら、20〜30秒キープします。
肩甲骨周りのストレッチ
肩甲骨まわりのストレッチ(菱形筋の緩和)
菱形筋は肩甲骨を内側に引き寄せる働きを持ち、姿勢の保持に重要な役割を果たします。デスクワークなどで固まりやすい部分なので、しっかりほぐすことで肩こりの予防につながります。
① 両手を胸の前で組み、腕を前方へ伸ばします。
② 背中を丸めながら、肩甲骨を左右に広げるよう意識します。
③ 肩甲骨の内側がじんわり伸びているのを感じながら、30秒キープします。
肩こり解消ツボ押し術を3つご紹介します
手の甲のツボ(合谷)
親指と人差し指の付け根付近にあり、親指で3~5回程度押すことで効果が得られます。
小指付け根のツボ(後渓)
握り拳を作った時の小指付け根のシワの先端部分を、道具を使って強めに3~5回押します。
前腕部のツボ(手三里)
肘の横ジワから指3本分下がった位置にあり、5秒ほど押すことを3~5回繰り返します。
肩こりが危険なサインかも?病院を受診すべき症状とは
肩こりは多くの人が経験する身近な不調ですが、なかには重大な病気が隠れているケースもあります。
以下のような症状を伴う場合は、早めに病院を受診しましょう。
すぐに受診を検討すべき症状
めまいや吐き気を伴う肩こり
脳や自律神経の異常が原因となっている可能性があります。
首が動かしにくく、可動域が制限されている
頸椎症や椎間板ヘルニアの可能性が考えられます。
顔や手足のしびれがある
神経の圧迫や血流障害が疑われます。
視覚異常(物が二重に見える・視野が欠けるなど)
脳や神経の疾患が原因の可能性があります。
手に力が入らない、脱力感がある
頚椎から出る神経の異常や、筋肉疾患の可能性もあります。
発熱を伴う肩の痛み
感染症やリウマチ性疾患などが関与しているケースがあります。
首の腫れやしこり
リンパの腫れや甲状腺などの病変が疑われます。
何科にかかればいいの?
- 筋肉や関節の問題が疑われる場合:整形外科
- 内臓や神経系が関わっていそうな場合:内科や神経内科、循環器内科
なかしま内科循環器・整形外科クリニック 西宮院)では、整形外科・内科・循環器内科すべての診療に対応しております。 肩こりの原因がわからない方も、どうぞ安心してご来院ください。
おわりに
なかしま内科循環器・整形外科クリニック(西宮院)では、肩こりに関する幅広い症状に対応しています。
「ただの肩こりだと思っていたら大きな病気だった」というケースも少なくありません。早期発見・早期治療が何よりも大切ですので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。